文字は最初の一文だけ。
「あっちゃんはお父さんとお母さんと赤ちゃんと一緒に銭湯にでかけます。」
その後は、絵をみながら自分たちでお話を広げていきます。
あっちゃんがお父さんに顔を洗ってもらうのを嫌がっていたり、お友達と石けんの泡でぶくぶく遊んでいたり、お風呂から上がったら一人で服を着ようと頑張っていたり。小さい子を等身大で描いているので、とても親近感が持てました。
脇役で登場するいたずら小僧たちや、それを叱りつけるおじいさん、足が悪いのか息子らしき人におんぶされてお風呂に入っているおじいさんたちの様子がとてもリアルで、こどもは「あ、おじいさん来た!」「あ〜あ、こんなことしちゃいけないんだよねえ」「ほら、おこられた」と、すっかり絵に引き込まれているようでした。