私は、30代半ばの人間なので、小さい頃は銭湯にお世話になったことがある。お家にお風呂があっても、行った記憶がある。銭湯と聞くと、何となく、懐かしさがこみ上げてくる。
5才の息子は、銭湯を知らない。見かけることも滅多になく、入ったことは一度もない。それで、温泉と同じ感覚で読んでいた。でも、見知らぬ人が入るお風呂と違って、銭湯は知っている人と入るので、そこはちょっと違うけど。
最初のページの何行かで、文字は全く出てこない。そこが、なんとも言えなく良い。子供と2人で会話をしながら、お話は作った。そのお陰で、
「これは面白い。もう一度読んで」と喜んで言われた。
テレビの音を消して、ドラマを見る感覚です。銭湯から上がった後の、いちごや珈琲牛乳のあの美味しさを息子に肌で感じさせたいと思いました。