兄弟の中で、お父さん、お母さんは誰が一番好きなのか?
これは、兄弟を持つ子供たちにとって、避けては通れない疑問ではないでしょうか。
かくいう我が家も同じような質問が何度も繰り返され、それに対する私の答えがまずいのか、ある時は長女が怒り、またある時は次女がいじけ…、子育ては本当に難しいと感じます。
この絵本の中でも、おとうさんぐまとおかあさんぐまは、同じように答えに困ってしまう質問をこぐまたちからぶつけられるのですが、その答えが、素晴らしいのです。ああ、こんな風に受け止めたらいいのだ、と私自身がとても教えられました。
そして、絵本全体を包み込む暖かな優しい雰囲気。絵もとてもお話に合っています。娘が、一度読んだ後で、いろいろなページを眺めて、「絵」そのものを楽しんでいた様子が印象的でした。