表紙の絵にまず度肝を抜かれました。息子が図書館で借りてきたのですが、怖いもの見たさの気持ちからなのでしょうか?洞窟に住む醜い怪物のお話です。その醜さゆえに、誰にも見向きもされません。でも、実はとても心優しい怪物でもあるのです。
怪物が自分で作った石のうさぎが初めての友だちです。一緒にいてくれるだけで、何も話しかけてくれるわけではないのですが、それでも幸せでした。
心の奥をぎゅっとえぐられるような、そして心の中にジンジンとした痛みが残るような絵本でした。
外見だけで判断してはいけないと口では言えますが、その気持ちを抑えてつきあう勇気が果たして自分にあるのか?ということを突きつけられているような気もして。
非常に印象に残る本で、一度読んだら記憶にずっと残るだろうと思います。