この本の噂を聞き、普段利用している図書館には置いていなかったので、県内の図書館の相互貸し出しシステムを利用し、借りて読んでみました。
これ、子ども向けの絵本でしょうか?
設定にあまりに無理があり、結末も大人の都合で美しく終わらせている感があります。
申し訳ないですが、私は、わが子にも、他の子どもたちにも、読めません。
何より、自然の摂理に反しています。
・ライオンが食べたうさぎの夫婦の子どもを育てる。
・うさぎの子に他の動物を食べるところを見られたくないので、夜こっそり出かけていく。
・弱ったライオンを見て、うさぎが「ぼくを食べて」という。
創作のお話だとしても、自然の摂理を無視して作るのはどうでしょう。
ビアトリクス・ポターの『ピーターラビットのおはなし』シリーズでも、動物たちを擬人化していますが、そこには(動物にとっては怖い)人間の存在もちゃんと出てきますし、また動物同士でも食べたり食べられたりという自然界の掟を尊重しています。
この絵本に出会い、手芸絵本としての価値と、単に絵本としての価値は、別物だと実感しました。