インパクトあるよねぇ〜。この表紙いっぱいのドアップの女の子の顔。しかも、横にらみです。
そして『でこちゃん』の題名。
これ、実は『でこちゃん』じゃなくて、『てこちゃん』のお話です。
てこちゃん、お母さんに髪を切ってもらったら、こんな髪型になってしまい、みんなに笑われるの。「てこちゃんが、でこちゃんになった」って。
おでこが恥ずかしくて、大好きなお買い物についていくのもいやいや。
でも、そのお買い物先で、お魚屋さんには「おでこがいいね。」と言われ、むむっ(‐_‐)
外国の人に、「オーキュート!」と言われ、むむっ(‐_‐)
(意味はわからないけど、おでこのことを言われた気がしたんですね)
お買い物から帰るころには、おでこが大嫌いに。明日幼稚園に行くまで、このままのおでこだったらどうしようって心配でしかたがない。
でも、朝起きてみると、やっぱり、おでこは昨日のままで、こんなおでこじゃ幼稚園に行かないってわんわん泣いちゃう。
そんなでこちゃんに、お姉ちゃんが、おでこが好きになるおまじない。でこちゃんの大好きなイチゴのパッチンをつけてくれたのです。
幼稚園でも、このおまじないは大人気。どんどん広がって、次の日は、パッチンつけて、みんなででこちゃんに!イエ〜イ!ってお話。
このつちだのぶこさんの絵、独特の世界だよねぇ〜と思う。
このあやしい絵がいいよねぇ。
でこちゃんがお買い物に行く商店街には、あやしげな外国人に、おすもうさんらしきちょんまげの人。屋根には、忍者が手裏剣を飛ばしていたり、座っておむすび食べている。あやしげなめがねをかけた人に、だんごやの名前は「おだんごなす」
いつも、あやつり人形をあやつっているおじいちゃんも、かなりあやしい。こういう人、1人1人を観察するのも、楽しい絵本です。