大人に取って、夜になると眠り、朝が来ると起きるのは自然なこと・・・
でも、子どもにとってはそうではないのです。
遊ぶのが楽しくて、まだまだ眠りたくない! なんてしょっちゅう。
泣いてぐずって、絶対眠いはずなのに目を閉じたくないと抵抗する我が子・・・
どんな親も「寝ればいいのに!」とイライラしたことがあるのではないでしょうか。
子どもって、眠いという感覚が、うまくつかめないのでしょうね。
自分の意識がなくなりそう、どうにかなってしまうというような、恐怖に駆られるのでしょうか。
うちの3歳の息子は、今でこそやっと「眠いの」と自分で言葉で表現するようになりましたが、
少し前まで、どんなに眠そうに目をこすっていても「眠くない!」と言い張っていました。
寝たら負けとでも思っているかのようでした(笑)
この絵本は、子どもたちが眠る時間、夜から始まります。
そして、
「あすは いっぱいできるよ、きょう できなかったことも」と、
かくれんぼやシャボン玉など、きっとどんな子もしたがるであろう、楽しそうなことを具体的に描いてくれます。
「きょう なにかでなかなかった? なにかにぶつかった?」と、
眠ろうとする子どもたちの「きょう」を振り返ります。
「いいかい、きっとね、ぐっすりねむっている よるのあいだに たんこぶなんてちいさくなる」
「そして あすは なにからなにまで ずっとよくなるよ」
こう信じて眠ることができたら、どんなに毎日幸せでしょう!
素敵な「あす」のために、不安や心配事を持ちこさず、眠ることができたら・・・。
親として、こんな言葉をかけてあげられる存在でいたいと思うし、
親自身も、子育てをする上で悩むことがあっても「あすは なにからなにまでずっとよくなる」と、子どもの成長する力を信じてあげないといけないなと思いました。