みんなから褒められたくて「おおかみかめん」になりきるオオカミ。
でも急に正義の味方づらされたって、それまで権力をふるっていたら
みんなが怖がって逃げるのは当然ですよねぇ。
崖から落ちそうになっているウサギを助けるシーンで
自分は高所恐怖症だからとキツネを使うところ、思わず吹き出してしまいました。
おいおい、正義の味方が人頼みで誰かを助けるんかいっ!?
作者の のぶみさんは、言います。
『人間というものは一生、人から褒められるために生きているような気がします。
それを否定する人がいるかもしれないけど、そういう人達だって
髪を切ったり着飾ったりするでしょう。それは誰かに褒めてもらいたいからでは?』 と。
先に この作品の作者「のぶみ」さんの「きおくのおうさま」や
「あかちゃんおうさま」でいまいちピンとこなかったので、
正直、おそるおそる読み始めたのですが、いろいろと考えさせられる作品でした。