絵を見て一目で気に入ってしまい、図書館で借りてきた絵本です。どこか昔っぽさを感じさせる、でもとても色が繊細でリアルな絵に魅力を感じました。「鬼」のイメージはいつも怖いとかいじわるとか・・・でもこの中のおにさんはとても見た目とは違って優しくて怖がりや。みんなには威張って見せてるけどね。途中毛虫がでてきて、悲鳴をあげてタヌキに抱き寄るおにさんの姿はとてもかわいらしくて、好きなページです。でもそんな姿を見られたおにさんは恥ずかしくて家に閉じこもって出てこなくなりました。仲のよかったイタチとタヌキはおにさんの家の前で出てくるのを待ちました。けれど・・その2匹はどうなったのでしょう?おにさんはでてきてくれたのでしょうか?友情物語の結果は・・・。心にジーンとくるものがありました。おにさんの笑顔、とってもいい表情です!!子供達の「怖い」イメージはなくなり「優しいんだね」って。