1年生のこうすけの怪我が原因で閉鎖された、校庭のとなりの遊び場。
子どもたちはなんとか鍵を開けてもらおうと、校長先生にお願いに行きます。
鍵開けの条件に出された、びゅんびゅんごま回し。
校長先生は、子どもたちに気に入られようという媚びがなく、変に物分りがいいわけでもない。
それなのに、とても好感が持てます。
自分でも「あまのじゃく」といいながら、子ども達への課題も、一つ出来てもまだまだと段々高度になっていきます。
びゅんびゅんごまは、いつか子ども達のために使おうと、引き出しの中に用意していたのでしょうか。
一見、無愛想でとっつきにくい感じの校長先生ですが、子どもたちの為にたくさんのびゅんびゅんごまを作っている姿を想像して、実は本当に子どもの事を愛しているんだという事がわかります。
4つのびゅんびゅんごまを「どうだ!」っていう顔をしながら腕まくりをして回す校長先生。
うまく出来ない子どもたちは、校長先生を見返そうと、いろいろな遊びを先生に披露します。
そんな子どもたちの挑戦ぶりを、温かい目で見守っています。
本当は、校長先生が一番、遊び場の鍵を開けたかったのかも知れません。