大人が読んでもとっても楽しめる本でした。
どうしておじいちゃんは、天国に旅立てないのだろう?
どうして毎晩主人公の男の子の前に現れるのだろう?
そんな疑問を主人公と一緒になって考えながら、
少し不思議とワクワク、少し切なく読み進めていった本でした。
おじいちゃんがこの世で過ごした思い出を、
子供の頃から、孫の主人公と過ごした日々まで、
いろんなエピソードを思い出して話すのが、
とても楽しく、やはり切なかったです。
人生は、単調なようで、
たくさんの経験をしていて、いろんな人、大切な家族との
大切な素敵な思い出をたくさん作って生きてきたことを
この短い絵本の中で見せつけられたような気分になりました。
さらっと書いてありましたが、おじいちゃんとおばあちゃんが、
素敵な思い出を作りつつも、先に天国に行ってしまったおばあちゃん。
おじいちゃんは、おばあちゃんとの別れを
人生で経験しているんだなぁと、しみじみと考えてしまいました。
今度はおじいちゃんが、この世の人と別れる番であり、
このストーリーの醍醐味ですが、
わたしには、おじいちゃんがまたおばあちゃんと天国で会えるということが、
なんだか読んでいて嬉しくなりました。