絵本紹介本の中で絶賛されていたので、ずっと読んでみたいと思っていました。
地区センターの図書コーナーで借りたのですが、受付の方が、「この本、良かったわよ。泣いてしまったわ。」と声をかけてくれました。
本を開く前から期待大で読みました。
確かに素敵で、静かな感動があり、ほろりとするお話でした。
でも、子どもには多分だめだろうな、と思いました。我が家の子ども達は、完全にしみじみ系よりゲラゲラ系支持派ですから。
でも、過大な期待はしなくてもいい、途中で逃げ出してもいいかと思って読み聞かせてみました。
すると、最後までじっと聞いているのです。
娘は聞くだろうとは思っていましたが、興味のあるものにしか振り向かない長男や、長いお話には途中でソワソワする次男まで。
つい最近98歳の曾祖母を亡くしたので、死が身近だったこともあるのでしょうが、ちゃんと最後にじいじが去っていくシーンの“しみじみ”も感じ取っていました。
娘は、終わった後に「感動した」と本を手にとって、しばらく余韻に浸るように眺めていました。
結構文章量は多いのですが、読者を引きつける力を十分に持った絵本です。