ページ一面、赤に水色に、黄色に、ピンクに...
そして、出てくるおおかみは緑色という、まぶしいばかりの原色をふんだんに使った絵本です。
しかも、題名は「うんちっち」
いったいどういう内容なのか?想像もつかなかったけれど、これ、別に、うんちが出てくるお話ではありません。
うさぎの子がしゃべれる、唯一の言葉が「うんちっち」なのです。
そのおかげで、命拾いすることになるんだけど、その途端に、いきなり「うんちっち」以外の言葉をしゃべる始めるんですね。
なんだか、うちの息子を思い出しました。
「ああ」と「んん」だけで、生まれてからのほとんど2年半を過ごした息子。
最初に出る言葉であろう「まんま」も「わんわん」言わなければ、「お母さん」も言わない。
ただ「ああ」と「んん」だけ。それが、しゃべり始めると、突然、2語文になっていたのです。
子供って不思議。頭の中、どうなっているんだろう?
そして、この絵本も不思議です。
突然、「うんちっち」以外の言葉をしゃべり始めたうさぎの男の子は、次の日からは、今度は「オナラブー」しかしゃべらなくなったというんだから...
これっていったい何がいいたいの?と思わなくもないけれど、インパクトはあります。
「なんか変なのぉ〜」と言いながら、子供たち、けっこう気にいってるんじゃないの、といった絵本です。