絵本学会会長=佐々木宏子さんという方が、新聞で紹介されてるのを見て、ぜひ読んでみたいと思っていた絵本!図書館で見つけて借りてきました♪
『みんなの声』を拝見したら、常連さんの高評価がずら〜り!出遅れましたが、私も・・・。
一つの公園を舞台に繰り広げられる、同じストーリーを、4人(2組の親子)それぞれの立場から語られた、オムニバス形式の絵本というのは記事で知っていましたが・・・まさか、この親子がゴリラだったとは・・・!!!
もう、最初っからびっくり!笑わせてもらいました☆
さいしょのお話は、チャールズ(男の子)の母親が「あたくし〜ですの」口調で語り出します。このオバサン、いかにも金持ちで気取っていますが、気品があるのかと思えば、アルバートのことを「うすぎたないクソ犬」、スマッジ(女の子)のことを「うすよごれた子ども」などと言い、絶叫する姿はどこか滑稽でもあります。(オバサンの感情そのままに、木が変化してる姿に注目!)
ふたりめの話は、どうやら失業中らしい、スマッジの父親の立場から、さんにんめはたいくつしていたチャールズ→さいごは元気いっぱいのスマッジの順に語られます。
2組の親子が犬を連れて公園に行き、犬たち、子どもたちが仲良くなって遊び、帰ってくるだけの、シンプルなストーリーなのに、四人四様の感情によって、風景がこうも違って見えるのか?!というくらい、豊かな表現力に満ちた絵に感心させられます!(木や造形物、雲や足跡などに注目!)
同じ場所にいて、同じことをして、同じものを見ても、感じることは人それぞれ!例え親子であっても、それぞれ違う人間だということ!当たり前だけど、とても深いことが描かれてます!
練りに練られた順番といい、アンソニー・ブラウンさん得意の隠し絵といい、何度も開きたくなることまちがいないです!
ところで、この公園に、ぞうやくじらがいるの見つけました〜?!見逃した方は、最初から〜(爆)!