うさぎさんがとってもかわいいイスを作ったので、「どうぞのいす」という札と一緒に大きな木の近くに置きました。
すると、ロバさんがどんぐりをたくさんかついでやってきて、疲れていたのでありがたいといってどんぐりが入ったかごをいすに置いて、木の下でお昼寝してしまいます。
すると。。。次にやってきた動物が「どうぞのいす」ということで、どんぐりをもらっていいのかと勘違いしてしまいます。
ありゃーロバさん、起きて!!と思ったら、とてもやさしいその動物は代わりのものを置いていきます。
そのような調子で、次から次に動物たちがやってきては、イスにのっているものを頂くのですが、もらうだけでは悪いといって、律儀に持っているものを代わりに置いていくのです。
そうして、お昼寝から起きたロバさんは、どんぐりが栗に変わっているのをみて、ちょっとびっくりしますが、栗もいいかと納得して帰っていきます。
途中で、ひとりでも「もらうだけでは申し訳ない」と思ってくれなかったら、連鎖が途切れるところでした。
みんなの優しさや思いやりのお陰で、ロバさんが泣かずに済みました。
本当によかった、よかった!!