彫刻家の作者が描く一本の老木。
いろいろな部分の細かい描写が、何かを伝えてくれます。
木の根っこには、たっぷりと話をため込んでいるような気がします。
空に向かってぐんぐん伸びている姿に、空が大好きだと伝わってきます。木のこぶからは、がまんのうたがきこえてきます。季節の流れの中で、その様子を少しずつ変えながら、色々なことを語りかけてくれるようです。
絵を見ているだけで、色々なことが伝わってきますが、添えられた文が、さらに的確にその様子を表しています。絵をじっくり見て楽しみ、文章を声に出して読んで見ると、さらに響いてくるものがあります。
何度も見返しながら、この世界観を楽しむことができると思います。