題名を見て、息子が10まで数えられるようになったので、ちょうどいいかなと思って手に取りました。
原作者がノルウェーの人ということで、おそらくノルウェーの豊かな自然が背景に描かれているのだと思います。農家に必ず居そうな、子供にもおなじみの動物達が次々に現れます。
こやぎが動物達を数え終わると、こうしが「あっ、かぞえられちゃったよ」と、さも悪いことをしたかのように大人達に言いつけます。するとみんなは毛を逆立てたり、囲いを蹴破ったりして、ものすごい勢いでこやぎを追いかけます。
息子はこやぎと一緒に数を数えていくのですが、数え終わってこうしの台詞の番になる頃には、布団を半分かぶって隠れる準備をしてしまいます。みんなの怒っている理由がいまひとつよく分からないというのが、一層怖さを増しているようです。
最後の2枚の絵と裏表紙で、こやぎがジュースや帽子をもらって労をねぎらってもらったことや、その後もお客さんを数える係として活躍している様子がわかり、お話が終わった後も楽しいです。