うす気味の悪い表紙にドキドキしながらページをめくりました。出てきたのは、大きなイスを背中に背負い、大きなスプーンを持ったガイコツのフィギニン。ガイコツトは言いつつも、愛嬌のある顔しててちょっぴりかわいい感じです。このフィギニン、一度現れると、街のみんなが食べ物を隠し、家にこもってしまうほどの大食いなんです。そんな大食いよっぽどじゃないか!と驚きです。
こんなんじゃ食べ物なんて食べれやしないぞと思っていたら、閑散とした街で、歌いだすフィギニン。どうやら骨でとびきりおいしいスープを作るみたいです。その歌にさそわれ、大切な食べ物を持って集まるモンスターたち。なんて誘い上手のフィギニン!
集まってくる食べ物は、考えるだけで気持ち悪くなってくるようなものばかりなのですが、モンスターたちにとってはとびきりおいしいものなんでしょうね。
出来上がるとモンスターたちにもスープを分けてあげ、おいしいスープに大満足のフィギニンたちでした。
大食いと言いつつも、作った食べ物はみんなで分け合う気前の良いフィギニン。これならこれからは食べ物も快くわけてもらえそうですね。
出てくるモンスターたちも、みんなどこかかわいげがあって、読み終えた後はこのキモかわいさがくせになってるようで、もっと読みたい!っていう気分になりました。