映画の原作のこのシリーズ、
我が家では映画を見た後に読むことが多いのですが、
このお話は絵本で初めて触れました。
オーロラ娘達の仕事は、オーロラに様々な色を付けること。
でもルビーはそれが不満で、ある日全部自分の赤い色に塗ってしまいます。
(こういう強い自己主張・自己顕示欲ゆえのワガママ、
『だだんだんとふたごの星』のキララにそっくりです^^)
罰を受けたルビーは、許されるために、
どんな願いも叶える“オーロラのしずく”という石を探します。
タイトルにもある『ルビーのねがい』。
当初は“オーロラ娘に戻ること”でしたが、
アンパンマン達の危機に、ルビーが叫んだ願いは、
“鳥の姿になること”。
アンパンマン達を助けることでした。
このお話のテーマは“誰の心にも勇気が備わっている”ということと、
“自己犠牲”であると読み解きました。
自己犠牲を伴っても、アンパンマンの顔はちゃーんと戻りますし、
ルビーも最後にはオーロラ娘に戻ることが出来ます。
『花さき山』のような自己犠牲は、尊いながら非常に切ないものがありますが、
アンパンマンは安心して読めます。