むかーしむかし、“すいへーりーべ ぼくのふね…”と、訳もわからず必死で覚えた世界…。
むかしの教科書はひたすら記号化されていて、興味を持て!と言われても『ムリ!』という造りでした。
この図鑑が、化学の便覧として配布されていたら、きっと化学への興味の沸き方が全然違ったことでしょう。
私は今ごろ、確実にリケジョになってました(笑)
どのページも『美しい』のは言うまでもなく、読み物としても秀逸です。
通例、写真や絵が美しければ、文章が物足りなかったり、また、その逆であったりなのですが、これは写真も文章も素晴らしく、そのバランスが整っていて、さらに心地いいです。
また、自分の生活と結びつけてこそ、本当の生きた“勉強”だと思います。
小学一年生の息子にも、噛み砕いて説明してやったら、充分理解できたようです。
彼の視野は、間違いなく拡がったと思います。
理系を目指している中高生の諸君にも、ぜひご一読頂きたい。
HやHeやと言われるより、遥かに元素記号というもののイメージが溢れ出します。
きっともっと化学の世界へのめり込めると思います。
私の頭の中で、ずっと白黒映画ばかり見ていたのを、突然3Dに変えられたくらいの衝撃が起こりました!
このように、これまでの概念を打ち砕いてくれる本は大好きです。