一日を通して徐々に移り変わる空の表情を、美しく鮮やかに描いた作品。
夜が明けて陽が昇り、やがて夕暮れを迎え夜が来る。
その時間の流れは決して変わることのない普遍的なものだけれども、一日として同じ空はない。
この作品を読むと、普段から当たり前のことのように感じている自然の変化や、目の前に広がる風景は、決して当たり前などではなく、どれもかけがえのない奇跡的なものなのだということに、改めて気付かされます。
空の一日は何ておおらかでゆったりとしているんだろう。
元来スローペースな性格、育児と主婦業、自己実現の両立は思いの外難しく、上手くいかないことも多々あるのですが、この絵本の「だんだんと」のリズムには、とても励まされる思いです。
疲れた時には、娘と一緒に空を眺め、ゆっくりとした時間の流れに身を任せてみるのもいいなぁ。
読むたびに、心に栄養を与えてくれる一冊です。