この夏、近所の地区センターに飯野和好さんがやってくるので、昔読んだ飯野作品も読み返しています。
前に読んだ時は、「その5」は、「その1」や「その2」と比べて、ちょっと物足りないような気がしましたが、今回もう一度読んでみると、十分面白いではありませんか!
物足りない気がしたのは、多分小奇麗にまとまっているからではないかしら。他の本と比べて、敵役も割と綺麗ですし、あさたろうとにきちの旅姿もきっちりと決まっています。
ねぎ汁パワーで敵がやられるところも、いつもより敵の汗やら涙やら鼻水やらが少なくなっています。
小奇麗さを物足りないと感じるとは。「ちょっと汚い感じの本なのよね〜」などと言いながら、しっかりとその汚さを楽しんでいたとは、自分でもびっくりです。
相変わらず、我が家の次男は大好きです。長男は、私が張り切って浪花節口調で読むので、「お経みたいで嫌だ」と言います。
お話会では、引いてしまう子と、身を乗り出して「もう一回!」とせがむ子と、両極端に分かれます。
好き嫌いのハッキリ分かれる、クセのある本ですね。