表紙絵にインパクトがあって、邦訳がなかがわちひろさんなんですよ。
それに加え、先日この作者の『ぼく、ネズミだったの!』を読んでなかなか面白かったので、他にはどんな作品を書かれているのか気になったので、図書館で見つけて借りてきました。
このお話の舞台は、昔話に出てくるような時代のインドか、その周辺の南国のどこかの地域かな?って、想像しながら読みました。
快活で、向う見ずな主人公の女の子:リーラと、振り回される幼馴染の象使い:チュラクと、白いゾウの「ハムレット」のやり取りが面白いです。
そのほかの登場実物として、チュラクのおじさんが何度か登場するのですが、このおじさんも南国ならではのお気楽な発想のちょっとかわったおじさんで、物語を盛り上げてくれました。
最近の児童書は文字の大きさも、私が子供のころに比べると大きめで、文字離れ、読書離れした子どもたちが手に取りやすい工夫をしている出版物が多くなってきました。
この本も同様で、内容は128ページまでしかなく、とても軽いです。読み始めたらあっという間に終わってしまう分量ですが、物語が楽しいので、読んだ後の満足感はたっぷりありました。
小学校の中学年くらいのお子さんからお薦めします。