切ないひと夏。
自分の家が、命の帰って来る元寺だったとは。
入り乱れる登場人物の試行錯誤が等身大ですてき。出会いは一期一会という言葉を思い出すラストは、世代を超えて繋がる人と人のぬくもりを思い起こさせる。
私は大人なので、おばあさんの心境も読み取れたが、子どもなら子供たちの目を通して世界を見るのだろう。たぶん読む年齢によって違う感想を持てる深まりある物語だと思う。
町の歴史、人の歴史って、意外だよねぇ。
今回グレーのページがあり、二つの物語が並行しながら絡まっていく。最後は、な〜る!そういうこと!と暗示的。
すごくおもしろかった! いい作品! 一気に読んだよ!