濡れるのが嫌い、強い風が嫌い、寒いのが嫌い。
だから、いろんな経験をしたことがないヘラジカさん。
「ぼくって ほんとに このままで いいのかなあ」
ふと思ったそういう気持ちが、ヘラジカさんの心にとても
大きな気持ちの変化をもたらします。
気持ちが変わると、行動まで変えられるんですよね。
ヘラジカさんが1つずつ小さな壁を越えて、いろんな経験をして
いく様子は、読みながら応援せずにいられませんでした。
自分を変えるためには、自分自身が行動を起こさなくてはいけないんですよね。
「なんにも わからないなら なんでも やってみよう」
というヘラジカさんの思い、それは読者の背中をも押してくれてるような気がします。
子どもに限らず、大人が読んでも勇気をもらえるような素敵な一冊です。