稲むらの火のエピソードを描いた作品がある高村さんだったので、
セレクトしました。
江戸時代末期の天竜川(今の静岡県)の治水に生涯を捧げた、
金原明善(きんぱらめいぜん)のエピソードです。
大洪水の被害を目の当たりにした明善青年(19歳)は、
堤防工事に取り掛かります。
ところが、資金を工面し労力を注いだ堤防も、天竜川は飲み込むのです。
でも、明善は視点を変え、上流の植林を試み、ついには天竜川を制するのです。
陰口には耳を貸さず、ひたすら夢を信じ、根気よく努力し続けた姿は素晴らしいと思いました。
どうやって治水を進めたのか、その視点は環境問題を考える時にヒントになるかもしれません。
先人たちの知恵に、子どもたちもぜひふれて欲しいですね。