モンゴルの北の果てで、トナカイを飼って暮らしている人のお話です。
お父さんやお母さんが、家(オルツ)の外で仕事をしている時、赤ちゃんは一人で寝ています。そんな時は、ご用心、ご用心!わるいキツネが赤ちゃんを狙っているのです。
赤ちゃんを守ろうとするお母さんの知恵と工夫は微笑ましく、キツネを追いかける勇気とたくましさは圧巻です。その場面はとても迫力があります。これぞ、母の愛と強さ!「ぼうやをかえしなさい!」とお母さんの声が、山々にこだまするところも良かったです。こだまの声が実際に聞こえてきそうでした。
お父さんが留守の間、立派に赤ちゃんを守りぬいたお母さんに拍手です。あ・・、お父さんも帰って来ましたね。
温かみがあって味のあるとても素敵な絵です。モンゴルならではの自然や暮らしが描かれていて、興味深いです。