レナは五歳、八歳のお兄ちゃんが行っている学校へ行ってみたくてたまりません。
昔の児童書を読んでいると、その頃は融通がきいていたのか割と就学前の子どもが一緒に学校へ着いて行くというのが見受けられます。
子どもの視点で学校はどういうところなのかというのを描くのはさすがにリンドグレーンらでは。
挿絵がリンドグレーン作品をよく描くヴィークランドなので、その作品世界をよく伝えています。
最初のページの部屋の様子の散らかった様子が子どもらしいというのか、子どもたちにも親近感がわきそうですし、学校での子どもたちの表情も一人ひとり描き分けられています。
入学前の子どもにも「学校ってどんなところ」というのがわかるのでいいのではないかと思いました。