平和を祈る三部作の第2段として出版されたものです
おばあちゃんが「ガシャガシャ」と音を立てる古いミシンでピアノの発表会のための衣装を縫ってくれました
新しいミシンに変えるという息子さんの気もちは断ります
実はこのミシンは自分の母が嫁入り道具として持ってきたものでした
戦争当時、鉄の製品はほとんどが軍事品を作るため没収されてしまいました
でも大事なミシンは父がかくして残すことができたのです
幼いころその父が亡くなってからは、このミシンで母が生計を支え3人の子供を育て上げました
戦前、戦中、戦後を通してミシンの取り巻く環境が変化する様子をわかりやすいお話になってます
物に満ち溢れている現代に、物を大切にする気もちが伝わってきます
小学校高学年にお勧めです