小学二年生のたっくんは、隣に住む絵描きのグウさんと仲良し。ある日グウさんがスケッチの旅に出ることになり、たっくんに「棚の上にあるスミのビンだけは使ってはいけません」と言って出かけます。してはいけないと言われるとしたくなる。たっくんはついついそのスミに手を出してしまいます!すると・・・?
荒井良二さんの挿絵は、いつもほんとうに自由な発想で描かれているんだなあと思うのですが、この作品はお話もすごく自由です。既成概念にとらわれていない感じが、子どもにもうけるかもしれません。全体的に話し言葉が使われているので、入り込みやすいと思います。