絵本は、故・平山郁夫画伯の妻・美知子さんと、娘さんの弥生さんが描いたもの。折しも東日本大震災が起こり、弥生さんが詠んだ詩に、美知子さんが鎮魂と再生への思いをこめた版画を制作された絵本とのこと。
派手な色彩ではないけれど、「いちりんの花」に込められた大きな暖かい真心が穏やかに伝わってくる絵本でした。大地の誕生から、自然に咲く一輪の花、生物らの誕生、平和や戦争も起る中、育まれてくる命、感情そんな当たり前の事を受け止め、大事に守り続ける大切さを感じました。
どうか天災・人災を受けた皆様方だけでなく、地球に生きとし生けるものとして、大事にしてきたもの、大事にしていかなければならいものを改めて感じ、考えていきたいものだと思いました。