漢字の起源である甲骨文字の研究家の文字作品を娘が再構成して、
有名な十二支の始まりのエピソードを語る趣向。
このエピソードには諸説があるので、そのあたりの違いを比べてみてもいいですね。
年を数えるのに苦労していた人間たちに、かみさまは、動物の名前で数えることを
提案するのです。
川渡りの競走をして12番までの動物にその役を任せることになり、
動物たちの駆け引きが始まります。
有名なねずみとねこのエピソードは、なんと、牛の背中から川へ突き落とすというもの。
その壮絶さにちょっとびっくりです。
絵は全て甲骨文字です。
これが全く違和感がありません。
絵に近い原始の象形文字だからこその表現方法が新鮮でした。
巻末には他の甲骨文字の一覧もあり、
まさしく副題どおり「甲骨もじであそぶ」趣向です。
高校時代、書道を選択していたので、甲骨文字の臨書はたくさんしたので、
とても懐かしかったです。
また、世界各地の古代文字マニアとしては、とても興味深かったです。
読み聞かせでも十分楽しめますから、
ぜひ、子どもたちに紹介したいです。