決して「かわいい」とはいえない絵なのですが、読み進めていくと、ホネホネさんがなぜかとても愛らしく見えてきます。これもホネホネさんの人柄のなせる技でしょうか?
雪の日、ホネホネさんはスキーでみんなのところに小包を届けます。お届け先は、時には地面の下だったり、凍った池の中だったりするのですが、ホネホネさんはひるみません。一生懸命、自分の職務をまっとうします。真面目にがんばるホネホネさんにとても好感を持ちました。
小包に添えられた手紙や、お届け先のお宅の様子など、細かいところにも作者の遊び心が感じられる楽しい絵本です。
絵本の中に「クリスマス」という表現がないのですが、表紙も赤と緑のクリスマスカラーなので、12月頃に読むのが特におすすめです。