絵のかわいらしさと、車好きの息子にはいいと思って購入しました。
路線バスのばすくんは、お客さんを乗せて走るのが大好き。
でも、すっかり古くなってしまい、新型ばすがやってきたので
やまおくへ売られてしまいます。
それでもやまおくで一生懸命働くばすくん。
とうとうある日故障してしまい、やまおくのもっとやまおくに捨てられてしまいます。
ひとりぼっちのばすくんは、ある日たぬきをあまやどりさせてあげて…
ただばすくんと言う名のバスがお客さんを乗せて走るというお話ではなく
捨てられたばすくんが、動物達の役にたって仲良しになるまでという
読み聴かせている私までちょっと考えさせられるお話でした。
息子はばすくんが捨てられてしまう時には
『だめだよね、捨てたら。かわいそうだよ』
雪の中でひとりぼっちのばすくんをみて
『助けてあげないと、かわいそうだよ』
ばすくんを心配しながら聞き入っていました。
そして、動物達と冬ごもりをしているのをみると
『寒いけど、寒くないの?たのしいから?』と。
最後のページでは、ばすくんがにっこりしているので安心したのか
息子もニコニコでした。
この絵本を読んでからは
壊れても簡単に捨てたらいけない
直して大事に使わなくてはいけない
そういうことの大切さを実感してくれたようです。
そして、役に立たないって捨てられたものでも
他の人にはとっても役に立つことがあるんだよ
だから、必要ないものはないのかもしれないね、と話してみました。
なんとなくですが、理解してくれているようです。
親子で一緒にものの大切さを考えることができる絵本だと思います。