「まさ夢いちじく」でオールスバーグのファンになり、私にとって2作目です。
噛むのが大好きないたずら犬、フリッツのお世話を頼まれたアランは、午後のお散歩に出かけます。そこでフリッツが飛び込んでいってしまったのは、「犬を庭園に入れてはいけません」と立て札のある魔術師アブドゥル・ガサツィさんのお庭。
アランは必死でフリッツを探し回りますが…
お話しを追っていくと、なぁんだそうかと思ったら、そこはやはりオールスバーグ、どんでん返し。
不思議な余韻を残して物語は終わります。
それにしても、今回も挿絵に感心してしまいました。
白黒の世界なのに、こんなにも光を感じ、奥行きを感じることができるとは!
また葉巻を燻らせる魔術師の不気味なこと。息遣いまで聞こえてきそう。
是非ご覧あれ。