このお話、充分によいお話だと思います。
途中のいざこざも、とてもよく出来ていて、面白い。
でも…個人的な意見なんですが。
なんとなく「つけたし」感があるのです。
本来、木村裕一さんは、最初からこのラストを考えておられたのか。
そこが疑問なのです。
前作までの六冊、今回の一冊。どちらも実に素晴らしい出来なのですが、
合わさると、どうしてもいびつに思えてなりません。
でも、お子様への読み聞かせなら、この巻までしっかりとお読みになることをおすすめします。
大人の方へお勧めするのでしたら、「ふぶきのあした」まで紹介して、この巻の存在は隠しておくか、2年ぐらいたってから教えるかもしれません。