心優しいうらしまたろうがカメを助けたお礼に竜宮城に連れて行かれ、おとひめさまと恋に落ち、おいてきてしまった母のことを忘れ楽しい時を過ごしてしまう。
うらしまたろうにとってはあっという間の年月だったのでしょうが、おかあさんは寂しかったでしょうね。
子供の頃は300年という月日が経って、たまてばこを開けたら白髪のおじいさんになってしまったことが面白く思えましたが、大人になって読んでみると、面白い話ではなく、なんとも切ない気持ちになりました。
世代によって感じ方が全く違い、うらしまたろうはとても奥の深い話だと思います。
水の中の色使いは恋する二人にお似合いの優しい感じがし、窓から見える四季折々の景色はとても美しく描かれています。特に桜と紅葉は見事です。そして北の窓から見えたふるさとの海も寒々しくたろうには故郷が、私の中では日本海が思い出されました。
息子がもう少し大きくなったら読んであげたいと思う素敵な一冊でした☆
うらしまたろうで切ない気持ちになったところだったので、おまけの話は笑えて良かったです。