毛糸の靴下が抜けなくなってしまった、はりねずみのハリー。
仲間の動物に笑われる度に負け惜しみを言っていたら・・・。
とにかく絵が美しい。
動物達の毛並みの1本1本まで描いているように、細やかで丁寧な絵。
冷たい雪の世界にいる、彼らの息づかいや体温まで伝わってきそうです。
衣類も、色も模様も北欧の雰囲気たっぷりで、なんとも素敵で暖かそう。
はりねずみが被っている靴下(帽子!)も、
実際、なかなかお似合いなんですよ。
絵本の構成は、遊び心いっぱいです。
見開き中央のメインの物語の絵に加えて、
左右と上に、小さな額縁に飾られた絵があり、
サブストーリーを追うことができます。
小さな額縁のおかげで、小さい子にも絵の変化が見つけやすいのでは?
息子も「ほら、洗濯ものが減っているでしょう」と得意げに指摘していました。
お話も楽しかった。
本当は帽子が恥ずかしいのに、強がるハリーと
本当は帽子が羨ましいのに、素知らぬ顔でその場を去る仲間の動物達のやりとりにニヤニヤ、
最後のハリーの呟きも、ツボにはまりました。
親子でお気に入りの絵本になりました。
幼児さん〜小学校低学年のお子さんと
寒い冬に暖かいおうちで読むのがおすすめ。
クリスマスプレゼントにも良さそうです。