「セミのたね」と、表紙の鉢植えを持った女の子の絵。
ちょっと興味をそそられました。
なっちはね、お庭で、鉢にあさがおの種を植えようとしていました。そして、庭の土を掘っていると、セミの赤ちゃんが出てきたのです。
なっちは思う。「セミのたねかあ!」って。
そして、あさがおの種と一緒に、セミのたね(?)を鉢に植えて、いつセミが出てくるか、楽しみに待つのです。
あさがおの花と一緒に、セミが咲く夢なんか見ながらね。
ところが、セミのたねは、なっちが寝ている静かな夜の間に目を覚まし、カーテンをよじのぼって、羽化します。
そして、セミの鳴き声で目が覚めたなっちは、植木鉢の中から、セミのたねが巣立っていってしまったことを知るんですね。
でもね、セミの抜け殻をブローチがわりに服の胸のつけて、「今度は何を植えようかな〜。」今日も庭で土いじり。
子供って「たね」が好きですよね。うちの4歳の息子も、幼稚園でどんぐりの実を拾って帰り、それをリビングの観葉植物の鉢に植えました。
いつになったら、どんぐりの木になるかなぁって。そういえば、7歳の娘も、カキの種、かぼちゃの種、ぜんぶ植えるんだと、よく種を袋に入れて集めていました。
だから、このなっちを見てると、ちょっとほほえましい気持ち。