息子が園で借りてきました。息子は園の本をよくチェックしています。佐々木マキ、佐藤さとる、いもとようこ、わくぱくだんシリーズの園にあるものは読んでしまったので、「借りる本なくなっちっゃたね」と言っていましたが、借りてきた本がこれです。
絵が西村繁男なので、私は息子に「いい本借りてきたね。この本はホネホネさんのにしむらあつのお父さんだね」なんて言うことを言いながら読みました。
読む前に、息子がハーモニカの練習をしていてうまく弾けないので泣き出してしまったので、私が「『なきむしようちえん』みたいだ。この本の子も泣いてるよ」と言って読み始めました。みゆきちゃんという幼稚園に馴染めない泣いてばかりの女の子の話ですが、みゆきちゃんを息子の名前に置き換えて読むと、不思議に涙が止まりました。
「ぼくこの子じゃないよ。この子は女の子だよ」と息子が言いました。
読みながら、息子も年少さんの頃は泣いてばかりいたことを思い出しました。すぐに環境になれる子もいますが、少しずつなれていく子もいます。息子は後者のタイプでした。絵はちょっとレトロだけれど、行事は幼稚園で経験したことが多いので、息子は興味津々でした。
私も園生活は経験していますが、子どもがどんな風に園で生活しているのかは、息子の話のみなので、息子同様興味深く読みました。1年も経つとどの子もお兄ちゃんお姉ちゃんになれる、子どもの1年の成長ぶりはすごいなと思いました。
園生活がよくわかるので、これから幼稚園にあがるお子さんにぴったりの内容だと思います。入園前のイメージトレーニング本としてもいいのではないかと思いますよ。