1978年発行のかがくのともだったんですね。長さんの作品にこうして今出合うことができて、うれしく思います。
お話の多くは、ことばがありません。描かれている男の子の表情から、そのときそのときの気持ちを読者が想像していきます。素朴な絵の中に、読者に伝えたい的確なメッセージを込めている長さんの絵、すばらしいです。
そして、お話のおわりに添えられている谷川さんのことばが胸にささります。自分の気持ちにはいろいろあること。そして、自分の気持ちと人の気持ちはちがうこと。だからこそ、人の気持ちを考えてみようと。子どもにもわかりやすく、そして、大人にも、問いかけられている気がして、ドキッとしました。
親子でぜひ読んでもらいたい本です。