小学校2年の娘は今
学校で「泣いた赤鬼」を学習中です。
作者の浜田広介さんの他の作品を読みたくて手に取りました。
このおはなしは父子物で
母さん鳥はもう死んでしまっているようです。
冬が近づき、今にも散ってしまいそうなたった一枚の葉っぱの音を
母さん鳥の羽音と夢想し、だいじにしている子供の鳥の姿はいじらしいです。
母子物で、母の愛を感じる物語が、
絵本にはそこそこ存在すると思いますが
父子の物語でありながら
母親の不在で、物語の輪郭が浮き上がるような手法に
思わずうなりました。
浜田さんのお話は、
なんともいえない暖かな肌触りと
切なくなるような胸の苦しさを覚える気がします。