6歳の子どもといっしょに、だれが引っ越していったのかページをめくり返しながら読みました。読み終えて、息子は「簡単やったね!」っていいましたが、この絵本はそれだけで終わりではありません。最後のページから読むと、今度は反対の家に引っ越していくようすがうかがえます。また、引っ越したときにどんな荷物が移動していったのかを確認するのも楽しいです。
安野さんの絵がすばらしいのはもちろんのこと。屋根のかわらの色、壁のれんがの色、一つ一つ描かれているところに注目すると、絵からいっぱいの優しさをもらえます。
美しい数学とサブタイトルが。ほんとに美しいです。こうやって、数学を楽しむことができるんだなあと、数学の苦手な私に発見をくれた一冊となりました。