数を学ぶと書くと、なんだか教科書のようで硬い印象がありますが
ひっこしは子供の頃の憧れの一つではなかったでしょうか。こんなおうちに棲んでみたいな。こどもたちだけのおうち、お友達と一緒に住んだらたのしいだろうな。
最初のページには、幼稚園おなじみの木の椅子。右に10脚、左に10脚、子どもたちは1,2,・・・10人。お行儀よく座っている子も居ない子も、さあ、子どもたちが一人ずつ、お隣へお引っ越しします。文章は最初の2ページだけ。
なまえもつけてあげてください。おはじきをおいて、など、安野さんのメッセージを説明書として大人としっかり読んだら、子どもたちと一緒に次のページからはお引っ越しです。
じっくり見ていくと、実はちゃんとそれぞれの持ち物も一緒に引越ししています。一人一人が気に入っている大切な持ち物が何かを探しながら、そして、あいた窓から見える子どもと見えない子ども。あわせて10人が消えることは決してありません。入学前に是非親子で楽しんで欲しい1冊です。