2012年刊行。10月1日〜31日までの、日本の行事や自然現象、動植物、こどもの遊びなどを特集した学習絵本。季節の様子が生き生きと描かれている。
10月はお米の収穫や、いろんな木の実が実ったり、渡り鳥が移動したり、運動会(最近は春に行うところが多いが)や衣替え、お祭りなど盛りだくさんだ。
中でも印象に残ったのが、体育の日の紹介ページにあった「紙のぐるぐる体操」。細長い紙をハサミで切ると、いろいろな不思議な形になるという遊び。メビウスの輪(帯)とも言われる。実際に本を見ながら、細長い紙を用意し、書いてある通りにハサミで切ったら、本当に予想外の形になって、びっくりした。
頭の体操になった。
子どもの頃は、こういうワークや工作のページを見ても、実際にやってみることがほとんどなかった。大人になってからは、意外と興味深く楽しみながら実際にやってみることができているのが一番不思議。
やってみて、初めてわかる何か大切なものがあると思った。
かこさんの本は、綿密に調べて、正しくて質のいい情報を子どもたちに提供しようという熱意が伝わってきて、嬉しい。
そういう作品は、大人になってから読んでも、やっぱり嬉しい。