有名人の自伝で児童書!?と思いつつ手に取ったら、あらすじ『ぼくが、少年時代をすごした沖縄は、まだ、「アメリカ」でした。』
子どもは沖縄が戦争によってアメリカの一部になったこと、本土から沖縄に行くのにパスポートが必要だったり、円が使えずドルを使用していたことなど知りません。
昨今騒がれている沖縄基地問題や領土問題がさらっと分かりやすく書かれています。
それだけではなく、自分に自信を持てなくて、でも変わろうとしたり、いじめられたり、夢に向かって努力したり。
そんな一少年のひたむきな姿が、まるで他人事であるかのように書かれています。
自分の意見を押し付けるのではなく、やさしく諭すかのような文章で、自然と心に染み入ってきました。
良書でした。