本屋さんで手にとった途端、子供が表紙の絵を見て、
「あ、『おおきなかぶ』のおじいさんとおばあさんだ!」
とすぐに言いました。
これは、子供のいないおじいさんとおばあさんが雪で作った女の子が、ほんとに自分たちの子供になる、というお話です。
でもね、女の子は、春になり、暖かくなるにつれ、途端に元気をなくしてしまいます。そして、暑い夏、友達と出かけた森で、たきびの飛びこえごっこをした時、そのまま消えてなくなってしまうんです。
古くから伝わる昔話らしく、最後に、静かな余韻が残るお話です。
子供は、こういう地味な感じの本は好きではないかなぁと思ったら、そうでもないんですね。
寝る前に、「今日は何読む?」って聞くと、「今日は、おおきなかぶの違うお話にしよっかな。」って、この絵本を持ってきます。