クラスメイトのバイオレットは、1ばんにこだわる。1ばんがすごいと信じている。
わたしは、「すきなこと」がいちばんだと感じている。
ある日、クラスで豆を種をまいた。一番に発芽したのは、わたしとバイオレット。バイオレットは自分が1番だと自慢した。わたしは、バイオレットの鉢に土をかけた。とても嫌な気がした。その日からしばらくバイレットは、学校を休んだ、わたしは、その間バイオレットの鉢の手入れをした。2人の豆が。クラスで1番大きくなった。バイレットは、また自慢した。
でも、わたしは、わたしなりの一番をそだてていこうという気持ちになる。
1番の意味はひとりひとり違ってもいいのだと、勇気を与えられ、こころが温かくなります。
わたしの微妙な心の動きがよくわかり、そのゆらぎにより、彼女自身が成長しているところも素敵です。また、バイオレットもわたしに小さな声で、お礼を言っていて、すこし成長しています。
そのことを、認めてくれる先生も素敵です。
こどもは、日々の他のだれかとのやり取りから学び成長していくんだなと感じました。