私は、おじいちゃん子でした。
結婚するまで25年間一緒に暮らしていました。
おじいちゃんは私をとても可愛がってくれて、絵本のぼくとおじいちゃんの関係そのものでした。
おじいちゃんと留守番して、おじいちゃんとお風呂に入って。
おじいちゃんの部屋で遊んで、おじいちゃんの病院に付き添って。
でもうちのおじいちゃんは長生きでしたので、曾孫も抱っこしてくれました。
おじいちゃんは、私が長女を生んだ次の年に91歳で亡くなりました。
そして、その5年後、私の最愛の母は、私が次女を生んだ約一ヵ月後に亡くなりました。
娘達にとってのおばあちゃんですが、長女はその時5歳で、どれだけ分かっていたのかは分かりません。
私は、身近でとても大切な人を続けて亡くしてしまったので、この本を始めて読んだ時、最後におじいちゃんが亡くなる所で、涙で読めなくなってしまいました。
ぼくがどれほどおじいちゃんを愛していたか。二人の絆が強かったか。自分と重ね合わせると、想いが溢れてしまいます。何度読んでも一緒でした。だから、続きは夫が引き受けてくれます。
でも、いつか人には訪れる「死」は現実なので、受け止めなければいけません。だから、「もっと優しくしておけば良かった」とか、後悔しないように人に優しくできる自分にと、教えてくれる本だと思います。