引きこもりだった青年、人生(じんせい)が母親が失踪したことがきっかけで、長野県奥蓼科の父方の祖母のところへ行く
ところが頼りの祖母は認知症で、父の再婚相手の連れ子であった少女、つぼみと共に、昔ながらの米作りに挑戦していく中で、成長していく物語
引きこもり、いじめ、対人恐怖症、ガン、認知症と現代に溢れている、ワードが次々と出てくることで、勢い良く物語の中に入る込むことが出来ました
そんな人間のなせる業も、宇宙から見れば生きとしいけるものの、ほんの一部
地球上のものはすべてお互いのミッション(使命)を果たすために存在し、必ず意味がある
人と人との関わり、自然の恵み・・・・
米作りもそうだと、言い切る
そして古来からの「米作り」が人を人として生き返らせていく様は、感動せずぬはいられない
のめり込むように一気に読んでしまいましたが、「生きるぼくら」の種子を心に植えられた感触が残る
米作りに興味がなくても、その工程を経験してみたくなるほどのリアリティさがこの物語にはある
かなり読み応えのある話です
中学生以上大人にもぜひ読んで「生きるぼくら」を感じてほしい